2022/06/03(金)
腰を痛めない重い物の持ち運び方
カテゴリー:腰痛
本日、お伝えするのは・・・。
『腰を痛めない重い物の持ち運び方』
このテーマについてお話していきます。
「段ボールを移動させようとしたらぎっくり腰に・・」
「重たい物を運ぼうとすると腰が辛い」
「重い物をスムーズに持ち運びたい」
あなたは、こんなことでお悩みではありませんか?
こんな症状がある方は、物を運ぶ際の体の使い方が間違っている可能性があります。
以前、「腰を痛めない物の運び方」の記事において体の使い方のポイントをお伝えしました。
今回は更にプラスアルファで体の使い方をお伝えしていきます。
特に重たい物を持ち運ぶ際には腰に大きな負担がかかります。
しかし、今回お伝えする体の使い方を知ることで腰に負担をかけず、スムーズに持ち運ぶことが出来ます。
私はどこに行っても改善しないような慢性腰痛の方を専門に施術を行なっています。
治療家歴15年の経験と、延べ2万5千件以上の施術実績があります。
対象は未就学児~90歳台の方までと様々な年齢層や様々な症状の方を施術してきました。
この記事では腰を痛めない重い物の持ち運び方について解説しています。
この記事を読むことで、季節の変わり目に多く発生する「ギックリ腰」を防いだり、段ボール2個や大量の洗濯物など、重たい物を腰を痛めずにスムーズに運ぶことができるようになります。
結論として言いたい事は、
重い物を持ち運ぶ際は
「荷物を体の正面で持たない」
「骨盤のでっぱりに乗せる」
「手の位置を荷物の対角線上に置いて持つ」
「重たいものは上に重ねて持つ」
この4つのポイントを意識して実践することで腰を痛めずに重たい物をスムーズに持ち運ぶことが可能になりますよ!という事がお伝えしたいことです。
あなたはこんな姿勢で物を運ぼうとしていませんか?
以前 、「腰を痛めない物の運び方」でも書きましたが、あなたはこんな姿勢や方法で重い物を持ち運ぼうとしていませんか?
・物と自分の体との距離が開いた状態
・肘をピンと伸ばした状態で運ぶ
・体を大きく後に反らせて運ぶ
・物を下から両手で抱え込むようにして持つ
・物を体の正面に抱えこんで持つ
・2個以上運ぶ時は、重い物を下・軽い物を上に乗せて持つ
この様な持ち運び方だと腰や腕に大きな負担がかかりますますので、腰が痛くなったり、しんどくなったり、腕がパンパンになったりします。
その結果、時間をかけて体が辛いのも我慢してやった割にはあまり作業が進んでいない・・・。
なんて事にもなりかねません。
特に筋肉量が少ない女性は運ぶ物が重たくなればなるほど、体に大きなストレスがかかりますので、余計に正しい運び方やコツを学び・実践する必要性があります。
腰を痛めずに重たい物を持ち運ぶためのポイント
では、重たい物を持ち運ぶ際に腰を痛めずスムーズにするにはどうしたら良いのか?そのポイントをお伝えしていきます。
1.荷物を体の正面で持たない
2.骨盤のでっぱりに乗せる
3.手の位置を荷物の対角線上に置いて持つ
4.重たいものは上に重ねて持つ
これらが重い物を運ぶ際に腰を痛めずにスムーズに持ち運ぶ際のポイントになります。
では、もう少し詳しく一つ一つ解説していきたいと思います。
荷物を体の正面で持たない
以前、あなたの立ち方は大丈夫?!の記事に置いて述べましたが、
実は人間の体は真っ直ぐに正対した状態で動作を行なおうとすると力学的に負担がかかります。
キッチンに立つ時、洗濯物を干す時、スポーツ時など少し斜に構えたファイティングポーズをすることで力学的に負担をかけずに小さな力で大きな力を発揮することが可能になります。
重い物を腰に負担を掛けずにスムーズに持ち運ぶ際も同様です。
体の正面に荷物を持つよりも、斜めに持つ方が無理なく運べるのです。
正面に持つ際のデメリットとして、
・腰が反りやすい
・物が邪魔をして骨盤や股関節に制限がかかり歩き方が乱れる。
これらを解消する為に荷物を正面では無く、斜め前に持つことで痛み無くスムーズに持ち運べます。
骨盤のでっぱりに乗せる
斜め前に荷物を持つ際のポイントとして、
左右どちらでも構いませんが、右側だったら右の骨盤のでっぱりに荷物を乗せて下さい。
そうすると、骨に乗っかっている状態なので余計な筋肉を使わずに済みます。
また、骨盤や股関節が荷物による制限を受けないので足をスムーズに動かすことが可能となります。
手の位置を荷物の対策線上に置いて持つ
荷物を斜め前に持ってきて持ち、骨盤のでっぱりに乗せますが、そのままでは不安定なので手で支える必要性があります。
その際、普通であれば両手を荷物の下や側面から抱えるようにして持つと思います。
でも、このままだと未だ不安定な状態なので腕に負担がかかってしまいます。そうすると、腕がパンパンになってしんどくなってしまいます。
では、どうするか?
それは、手を対角線上に置いて荷物を持ってください。
荷物が右前にあると仮定します。
荷物は右の骨盤のでっぱりに乗っているはずです。左手は荷物左側の手前を下から持ち、
右手は荷物右側の奥を上から持ちます。
そうすると、手の位置が対角線上に来ていると思います。
こうすることで荷物の安定性が向上し、手で荷物を持たなくていいので腕がパンパンになることもありません。
重たいものは上に重ねて持つ
あなたは2個以上の荷物を持つ時、どうやって持ちますか?
ほとんどの方は、重ねて荷物を持とうとしますよね?重い物を下にして、軽い物を上に乗せて持ち運ぼうと。
実はこれ、よくありません。
この運び方だと余分なパワーを要するので腰や腕などに負担がかかります。
ですので荷物を持ち運ぶ際は、
軽い物を下にして、重い物を上に乗せる。
これを実践するようにしてみて下さい。
基本的なこととして覚えておいて欲しいのですが、物を運ぶ時、荷物と自分の距離が空けば空くほど負担がかかります。
また、荷物と自分との重心がずれるほど負担がかかります。
人間の体の重心はおへその辺りになります。
重い荷物を下にして持つ場合、重心はおへそよりも下に行ってしまいます。
ですので、重心の位置がずれてしまい負担がかかるのです。
一方、重い荷物を上に乗せて持つ場合、重心がおへその辺りに来ます。
ですので、自分と荷物の重心位置が近くなるので負担がかかりにくくなるのです。
まとめ
本日は『腰を痛めない重い物の持ち運び方』
このテーマについてお話してきました。
「段ボールを移動させようとしたらぎっくり腰に・・」
「重たい物を運ぼうとすると腰が辛い」
「重い物をスムーズに持ち運びたい」
あなたは、こんなことでお悩みではありませんか?
こんな症状がある方は、物を運ぶ際の体の使い方に問題がある可能性が高いです。
そんな悪い持ち運び方を続けていると、
慢性的な腰痛を生じたり、腕がパンパンになって肩こり、首こりを生じます。
腕や肩甲骨などの上半身が原因となって、腰痛を起こすことは多々あります。
腰を一生懸命マッサージしたり、湿布を貼ったり、電気治療をしたりしても一向に改善しない方は、
日常生活での体の使い方の間違いにより腰以外の部分に負担をかけ、そこが原因となっているから改善されないのです。
では、そういった慢性的な腰痛や肩こりなどを防ぐためにはどうすればいいか?
重い物を持ち運ぶ際は
「荷物を体の正面で持たない」
「骨盤のでっぱりに乗せる」
「手の位置を荷物の対角線上に置いて持つ」
「重たいものは上に重ねて持つ」
これら、4つのポイントが重要になってきます。
このポイントを実践することで、
痛みを避けることも可能になりますし、スムーズに荷物を運ぶことが可能になりますので一石二鳥ですね!
初めはやりにくいかも知れませんが、練習すれば直ぐに慣れると思いますので頑張って続けてみて下さいね。
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