2024/01/12(金)
○○っぱなしで死亡リスクUP
カテゴリー:院長ブログ
今回のテーマは「○○っぱなしで死亡リスクUP」です。
あなたはタイトルの 「○○っぱなしで死亡リスクUP」 って何のことか分かりましたか?
もし、分かったのであれば普段から健康意識が高く、感も鋭く、自身でも勉強されている素晴らしい方ですね!!
では、正解をお伝えします・・・
「座りっぱなしで死亡リスクUP」でした。
ここ3年は新型コロナウイルスの影響で自粛期間が長くありました。
そのため、働き方なども大きく変わり、出勤する必要性が無くなって、家から外出することなくお仕事をなさっている方もいると思います。
こんな環境の変化があった世の中で、増加してしまったある良くないことがあります。
それは、外出を自粛していた事により自宅で座っている時間が非常に長くなったという事です。
実は座りっぱなしは立っているよりも、座っている方が非常に大きなストレスを体に与えます。
今回はそんな座りっぱなしの死亡リスクについて解説していきます。
また、リモートワークで無くても、普段から仕事でやむを得ず座りっぱなしになってしまう。そんな方への簡単な対処法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
座りっぱなしは死亡リスクが上昇する
ある研究によると、座る時間が2時間長くなると死亡リスクが15%上昇すると発表されています。
この研究は日本人6万人を7.7年間観察した研究で日本人にとって参考になるデータといえます。
更にこの研究結果で個人的に非常に衝撃を受けた部分があります。
それは、死亡リスクの上昇は余暇の運動量を増やしても抑制されない
これ、本当に驚きでした。
これはどういうことか?
例えば平日は仕事で1日中座っているとします。普段座りっぱなしで体に負担掛けてるし、運動不足だし、週末の土日は健康のために運動をしよう!と考えて実行する。
一見、非常に良い事をしているように思えます。
しかし!!
運動自体は健康を維持する為に非常に重要ですし、何歳になってもぜひ実施するべき事なのですが、平日に長時間座っている人の体には大きなストレスが掛かっているため死亡リスクが上昇します。
それを解消しようとして、週末に運動をしても死亡リスクの上昇自体は解消できない!ということなのです。
座りっぱなしが良くない理由
座りっぱなしは何故駄目なのか?
それは、
・元々人間の体は長時間座るようには作られておらず、歩いたり走ったりするのに適した体の構造になっている
だから、長時間座っていると関節や筋肉に非常に大きなストレスを与えてしまう
・長時間座ることで、お腹や鼡径部、太ももなどにある大きな血管が圧迫されて血流が悪くなる。
更に筋肉を使うことが殆ど無いので更に血流が悪化する。
座りっぱなしが体に及ぼす影響
座りっぱなしによる体への影響を調べているのは日本だけではありません。
世界的にも以前から注目を浴びていました。
様々な機関が調査したデータを一部紹介します。
・1日9時間以上座りっぱなしの成人は7時間未満の人と比べて糖尿病リスクが2.5倍アップ(2018年・明治安田厚生事業団体力医学研究所の調査)
・1日11時間以上座る人は、4時間未満の人と比べて、死亡リスクが40%もアップ(2021年シドニー大学の研究)
・座り過ぎによる死亡が世界で200万人以上に登る死因になっている(2011年WHO)
デスクワークの座りっぱなし対処法
中には座りっぱなしは健康によくないと分かっていても、仕事の都合でやむを得ず座りっぱなしになってしまうという人もいると思います。
そんなデスクワークの人でも工夫すれば死亡リスクを下げられます。
そのたった一つの方法とは・・・・?
30分に1回は立つ
もうこれが全てです。
全然特別な事では無いですよね?
でも、この当たり前の事が仕事や趣味に集中すると出来ていないんです。それによって、死亡リスクが上がってしまうのに・・・
逆に言うと、これさえ気を付ければ腰痛になったり、死亡リスクを抑えることが可能なんです。
恐らく仕事中や趣味中の30分ってあっという間だと思います。
気がついたら、1~2時間経っていた・・。なんてこともザラだと思います。でも、これでは死亡リスクは抑えられません。
だから、お勧めの方法をお伝えします。
30分が経過したら強制的に気づかされるようにタイマーを近くに置いて下さい。
そして、どんなに切りが悪くても30分経ったら立ってください。
脳科学的には人間が最高に集中して作業できるのは15分が限界と言われています。
やや集中状態で作業できるのは30分が限界と言われています。
だから、脳科学的にも身体構造的にも30分で立つというのは理にかなっています。
職場の場合は難しいかもしれませんが、
自宅で仕事をされているのであれば、思い切って立って仕事が出来るスタンディングデスクに変えてしまうこともおすすめです。
既にデスクを購入してしまった人は、机の上に台を乗せる卓上スタンディングデスクを取り入れることもおすすめです。検討してみてください。
それでは、本日はこの辺りで失礼します。
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