2022/05/22(日)
腰を痛めない物の運び方
カテゴリー:腰痛
本日、お伝えするのは・・・。
『腰を痛めない物の運び方』
このテーマについてお話していきます。
「段ボールを移動させようとしたらぎっくり腰に・・」
「物を運ぼうとすると腰が辛い」
「食器を重ねて運びたいけど数枚ずつ運んでいる」
あなたは、こんな症状でお悩みではありませんか?
こんな症状がある方は、物を運ぶ際の体の使い方が間違っている可能性があります。
季節の変わり目は体にダメージが蓄積しやすいです。
間違った方法で物を運んでいると疲労が蓄積して、ある時に「ギクッと」腰を痛めるぎっくり腰になってしまいます。
ぎっくり腰になると、日常生活や趣味、仕事も満足に出来なくなります。
そうならない為にも、正しい体の使い方を覚えておいて下さい。
私はどこに行っても改善しないような慢性腰痛の方を専門に施術を行なっています。
治療家歴15年の経験と、延べ2万5千件以上の施術実績があります。
対象は未就学児~90歳台の方までと様々な年齢層や様々な症状の方を施術してきました。
この記事では腰を痛めない物の運び方について解説しています。
この記事を読むことで、季節の変わり目に多く発生する「ギックリ腰」やぎっくり腰には至っていないが、物を運ぶときに腰が辛いなどのお悩み解消が期待できます。
結論として言いたい事は、
物を運ぶ際は
「肘を胴体に密着させる」
「出来るだけゆっくりと運ぶ」
この2つのポイントを意識して実践することで腰を痛めずに物を運ぶことが可能になるという事がお伝えしたいことです。
あなたはこんな姿勢で物を運ぼうとしていませんか?
物を運ぶ際に腕の力で運ぼうとしていませんか?
・物と自分の体との距離が開いた状態
・肘をピンと伸ばした状態で運んでる
・体を大きく後に反らせて運んでいる
筋肉量が多い男性であればまだしも、
筋肉量が基本的に少ない女性がこの運び方をしようとすると体に非常に大きなストレスがかかります。
腕がしんどくなるのは勿論ですが、
間違った物の運び方をしているので通常以上の力を要するので、体を大きく後に反らせて腰の筋肉も沢山動員して持とうとするので腰に大きな負担がかかるのです。
腰を痛めないための運び方のポイント
では、物を運ぶ際に腰を痛め無いためにはどうしたら良いのか?そのポイントをお伝えしていきます。
1. 肘を胴体に密着させる
2.出来るだけゆっくりと運ぶ
これらが物を運ぶ際に腰を痛めない為のポイントになります。
では、もう少し詳しく一つ一つ解説していきたいと思います。
1.肘を胴体に密着させる
よくあるパターンとして、肘をピンと伸ばした状態で持つパターンです。
例えば、段ボールを運ぶ際であれば肘をピンと伸ばして上体を後に大きく反らせ、太ももの辺りで段ボールをボンボンと蹴るような形になりながら物を運んでいる光景がよく見られます。
この状態は、支点・力点・作用点の関係から物と自分の体との距離が遠くなるので余計に重たくなり大きなパワーを要します。
では、これを避けるために必要なことは何なのかと言うと、
「肘を軽く曲げて胴体に密着させた状態で持つ」
たったこれだけのことです。
たったこれだけで体への負担度が大きく下がります。
肘を伸ばした状態と肘を軽く曲げた状態を比べると、ちょっとした違いの様にしか思えないかもしれませんが、このちょっとした距離の違いが体への負担を大きく軽減してくれます。
2.出来るだけゆっくりと運ぶ
もう一つは、物を運ぶ際に出来るだけゆっくり運ぶことです。
えっ?!
重くてしんどいのにゆっくり運ぶの?!
と言われそうですが、そうなんです。
但し、ある条件下においてゆっくりと運んで欲しいんです。それは、運ぶ物が不安定な物の場合です。
例えば、
・お皿を重ねて運ぶ場合
・夕食をお盆に載せて運ぶ場合
・鍋にたっぷりとスープが入っている場合
・段ボールの内容物が中で動く物
など、運ぶ物が不安定な場合はゆっくりと運んで欲しいのです。
なぜなら、早く運ぼうとすると不安定性が増すので余計に大きな力を要してしまうからです。最悪の場合、積み上げた荷物を落としたり、スープをぶちまけたり・・・。
一方、運ぶ物が不安定性が生じない物なのであれば、肘を胴体に引っ付けてスピードが早くても構いません。
まとめ
本日は『腰を痛めない物の運び方』
このテーマについてお話してきました。
「段ボールを移動させようとしたらぎっくり腰に・・」
「物を運ぼうとすると腰が辛い」
「食器を重ねて運びたいけど数枚ずつ運んでいる」
あなたは、こんな症状でお悩みではありませんか?
こんな症状がある方は、物を運ぶ際の体の使い方に問題がある可能性が高いです。
季節の変わり目や連休明けは気温や湿度の変化に体が追い付いていません。
ですので、いつもであればそこまで負担にならないストレスであっても大きなストレスとなって体に蓄積されます。
そんなストレスを蓄積していると、何かの拍子で我慢の限界が来て「ドンッ」と症状が出てきます。
それが、ぎっくり腰のような急性症状となるのです。
多くの方が、物を運ぶ際に肘を「ピンッ」と伸ばして上体を後に反らせて運んでいます。
この姿勢は、自分の体と運ぶ物の距離が遠くなるので支点・力点・作用点の関係上より大きなパワーを必要とします。
物を持っている腕の力はそんなに強くありませんので、その分腰が頑張らないといけません。だから、腰に負担が掛かってしまうのです。
では、これらを解消するためにはどうしたら良いのか?
それには、2つのポイントがあります。
1.肘を胴体に密着させる
2.出来るだけゆっくりと運ぶ
この2点だけ意識してみて下さい。
ちょっとした違いではありますが、そのちょっとした違いが大きな違いを生みます。
ぎっくり腰は一度症状が出てしまうと、大きく日常生活に支障を来します。
だから、ならないための体の使い方を知り実践する必要性があります。
なってから対策を講じるのではなく、なる前に予防できると後々後悔せずに済みますのでぜひ実践してみて下さい。
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