”孤独”に注意!
今回のテーマは「”孤独”に注意!」です。
面倒な人間関係を断舎離して、1人で気ままに生きる選択をする人が増加している現代。
しかし、さまざまな研究から「孤独」は健康によくないことが分かっています。楽だからといって、すべての人間関係を断ち切ってしまうのは、健康面から見るとおすすめできません。
年齢を重ねれば重ねるほど孤独になる傾向は強くなります。
パートナーが亡くなる
家族が遠くに住んで滅多に合わない
外出が困難になって家に閉じ籠る
日本は平均寿命が世界と比べても高いです。
だから色々な要因で孤独になるのも仕方が無い部分もあります。
今回はそんな「孤独が健康に及ぼす影響」について解説していきます。
孤独が人間の健康に及ぼす影響
考え方や捉え方は人それぞれです。
1人だと寂しい・不安と感じる方もいれば、1人でいるとストレスがなく快適に生活できると感じる方もいます。
ただ、注意が必要なのが孤独によるストレスを感じると脳がダメージを受けて肥満や免疫力の低下につながる場合があるということです。
個人的な見解になりますが、年齢と共に筋力が低下したり、骨が変形することは誰にでも起こり得ることです。
でも、これらは筋トレや手術などで正常値に戻す事は十分可能です。
しかし、孤独によって一番問題となるのは「脳の変化」です。
脳は筋肉・内臓・食欲・睡眠などをコントロールしています。
その脳が「孤独」によってダメージを受けることでこれらが正常に働かなくなります。
その結果、
・抑うつの増加
・認知機能低下
・免疫機能低下
・心筋梗塞のリスク増加
・脳卒中のリスク増加
・慢性疲労状態
・自分の体を支えられず寝たきり状態
などのリスクが上昇します。
これらを回避する為には脳に常に刺激を入れることが重要になります。
普段はそんなに難しく感じていないかもしれませんが、実は人と「コミュニケーション」をとることは非常に高難度であり脳に刺激が沢山いく行為なのです。
人の話を聞き、理解し、何と返答するか考え、過去の記憶を呼び起こす・・・などを一瞬で行なっているのです。冷静に考えれば沢山の事を一瞬で行なっている脳って凄いなっ!て思いませんか?
ですから、毎日誰かと会話して社会的なつながりを持つということは、心と身体の健康を維持するために重要なことなのです。
日本人の平均寿命は戦後急速に高まり、世界1位になりました。
ハーバード大学公衆衛生大学院のイチロー・カワチ教授によると、世界一の長寿大国になったのは日本人特有の「社会的なつながりの文化」の影響が大きかったと述べています。
古くから「向こう三軒両隣」という言葉があるように、日本人は地域のつながりを大切にしてきました。今でも「おせっかい」といわれるような、関わり合いの文化が根付いています。ただそれも近年では薄れてきているように感じますが・・・。
お歳暮やお中元、年賀状など……面倒に思えるような日本の古い慣習が今なお残っています。
これらは、一見無駄な事に感じる方もいると思いますが、無駄なことではないのかもしれません。
親戚づきあいや町内会など、形式的に見えるようなイベントでも社会的なつながりを強くしてくれます。
社会的なつながりが「肥満予防」「免疫力アップ」に効果的と考えるなら、続けてみる価値はあるかもしれません。
人との付き合いを断舎離し、1人気ままな生き方を選択する人が増えています。
1人で生きるのは確かに楽ですが、健康のことを考えると社会的なつながりを持つことは重要です。
ただし、たくさんの人とつながればいいというわけではありません。よくない人間関係や風習、しきたりなどは適度に切り離しながら、心地よい人間関係を築いていけるとよいですね。
人付き合いは、ときに面倒なことも多々起こります。
しかし、日本人は古くから社会的なつながりを大切にすることで、心と身体の健康を保ってきました。
大切なのは人とのつながりを忘れないこと。
先祖がいたからこそ私たちが誕生し、私たちの行動が未来の世の中を作っていくのです。
インターネットによる便利でグローバルなつながりと、日本に古くから根付くご近所とのつながり。どちらも私たちを孤独から救い、健康と幸せを高める力があると考えられます。
さまざまな研究から、社会的な孤立は健康に悪影響があることが分かっています。
人とのつながりは肥満予防や免疫力の向上に役立ち、私たちの健康を向上させてくれる効果があります。
人付き合いが苦手な人は、心地よい人間関係だけでも保ってみてはいかがでしょうか。
ストレスになるような人間関係や、よくない慣習を無理に維持する必要はありません。
少しでもいいので心地よいと感じる人間関係を持ち、人とのつながりを感じながら健やかな心と身体を保ってみてください。
それでは、本日はこの辺りで失礼します。
何かご質問などございましたら、LINE・メールでお問い合わせ下さい。
過去の記事はこちら
Posted: 1月 26th, 2024 under 院長ブログ.
Comments: none