2023/11/17(金)
足がつるのは辛い!その原因と対策は?
カテゴリー:院長ブログ

今回のテーマは「足がつるのは辛い!その原因と対策は?」です。
あなたは過去にこんなことありませんでしたか?
・日常生活中、突然ふくらはぎに強い痛みが生じて足が動かせなくなった
・運動中や運動後にふともも裏やふくらはぎがピーンと筋が張って動けなくなった
・夜寝ている時、突然足の痛みで飛び起きた
これらは「こむら返り」と言われ、成人以降に発症しやすいと考えられています。
スポーツなどで足を酷使した場合に生じる一時的なこむら返りであれば心配はありません。
しかし、毎晩頻繁に足がつったり、普通に歩いているだけでも足がつるようであればそれは要注意です。
今回は、そんなこむら返りの原因と対策について解説していきます。
こむら返りとは?
こむら返り(足がつる)というのは簡単に言うと「筋肉がギューっと縮んでいる状態から伸びなくなった状態」のことを言います。
こむら返りの原因は?
頻繁に生じる場合は隠れた病気が潜んでいる可能性がありますが、それ以外に生じるこむら返りの原因は主に3つです。
・筋肉の問題
・神経の問題
・循環の問題
大まかに分けると、この3つになります。
順番に一つ一つ解説していきますね。
筋肉が問題の場合
スポーツや山登りなどで筋肉を酷使した場合は筋肉疲労が起こります。
そうすると、筋肉の柔軟性が大きく低下し、伸びにくくなります。酷使した筋肉は縮んでいる場合が多いです。そして、酷使した後にケアをしていなければ時間と共に更に筋肉が固くなり、自然と縮んでいく傾向にあります。
神経が問題の場合
神経は全身の筋肉に指令を送り、筋肉を伸ばしたり縮めたりという作業を24時間行っています。
しかし、何らかの理由によりその神経伝達が上手くいかなくなり、筋肉が縮んだ状態から「伸ばせ!」という指令が行かなくなってしまうため、こむら返りが生じると考えられます。
循環の問題
血流低下や栄養バランスの乱れにより循環不良に陥ると、神経や筋肉が機能低下を起こします。
血流低下は冷えや運動不足などで生じやすくなっています。冷えに関しては特に食事管理が重要になってきます。
栄養素の中でもミネラルが不足すると、循環不良・脳・筋肉の機能低下が顕著になります。
ミネラルの中でも「カリウム」「マグネシウム」「ナトリウム」「カルシウム」が重要になってくるのでこれらを意識的に摂取する必要性があります。
こむら返りを防ぐ為の対策
こむら返りを防ぐ為の重要なポイントは3つです。
「ミネラルを意識した食事」
「定期的な運動」
「神経伝達の活性化」
これを意識してください。
「ミネラルを意識した食事」「定期的な運動」に関しては特に説明は必要ないと思いますので、
「神経伝達の活性化」についてだけ解説します。
人間は習慣で生きています。
1つ1つの動作・判断などをその都度考えて行動していません。
車の運転で例えると教習所で運転の仕方を教えて貰った時は、
・ブレーキを踏んだ状態でエンジンをかける
・セレクトレバーをドライブモードにする
・ハンドブレーキを解除する
みたいな感じで教えて貰って、始めは1つ1つ思い出しながら運転したり、仮免や卒業試験受けてませんでしたか?
でも、今ではそんなことは考えなくても無意識でやってますよね?これが習慣化です。
習慣化は良い部分もありますが、悪い部分もあります。それは同じ神経回路しか使わないということです。
そうすると、習慣で毎日生活をし続けると神経伝達ができていない箇所が必ず生じます。
そこを起点として、不調や痛みがなどが生じるのです。
ですから、神経伝達の活性化が非常に重要になるのです。
その為に時には考えながら集中しないとできないような動作をして下さい。
例えば、
・利き手と反対側でお箸を扱う
・利き手と反対側でボールを投げる
・利き手と反対側で歯磨きをする
などなど、やる事としてはこの程度で構いません。習慣化されていない動作・判断を意識的にしてください。
注意が必要なこむら返り
殆どのこむら返りは一時的なものなので、大きな心配は必要ありません。
しかし、中には注意が必要なこむら返りもあります。それはどのような場合なのか?をお伝えします。
・「月に数回」ではなく、「週に数回」こむら返りが発症する
・足だけでなく、全身がこむら返りみたいになる
こういった場合は隠れた疾患がある可能性があります。
・熱中症
・甲状腺の異常
・抹消動脈疾患
・脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア
こういった問題が隠れている場合があります。
ですので、あまりにも頻繁に発症していたり足だけでなく全身がつるようであれば早急にお医者さんに診てもらって下さい。
こむら返りは多くの方が1度は経験する様な症状ではあります。こむら返りを起こすと強い痛みが生じて、身動きが取れなくなります。
夜間に頻繁に生じるようになると、睡眠の質が大幅に低下して2次健康被害が生じます。ですから、こむら返りを起こさないような生活習慣をするように心がけることが重要ですので、是非実践してみてくださいね!
それでは、本日はこの辺りで失礼します。
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