2023/11/24(金)
「人工甘味料は体に悪い」は本当か?
カテゴリー:院長ブログ

今回のテーマは「人工甘味料は体に悪いは本当か?」です。
人工甘味料という言葉は聞いたことがあると思います。
でも、それがどんなものなのか?までは分からないという方が多いと思います。
「人工」っていう文字が付いてるし、何となく体に悪そうだな?というイメージありませんか?
正直、私は非常に体に悪いものだと思っていました。
砂糖やオリゴ糖など日常的に使用している甘味料とは違い、人工甘味料は加工品やダイエットを目的とされる方に使用される傾向が強い甘味料です。
今回はそんな人工甘味料について解説していきます。
人口甘味料とはどんなもの?
人口甘味料とは自然界には存在しない物質であり、文字通り科学的に合成された物質です。
人工甘味料が使われているのは、清涼飲料水やカロリーオフの商品で砂糖の代替として使用されていることが多いです。
人工甘味料は、ダイエットや体重増加から起こる生活習慣病の予防や改善に役立ちます。
私と同じように「人工」と言葉が入っているので自然のものでは無いし、体に害がある物という風に考えてしまう方が多いと思います。
しかし、使い方や使用頻度などを調整することで甘い物を食べたいけど、体重が気になるというような方にはストレスコントロールの一助にもなります。
人口甘味料のデメリット
人工甘味料と聞くと、発がん性があるのではないか?と考える方もいると思います。
これは、1960年代に人工甘味料のサッカリンが動物実験の結果、発がん性リスクが高まるという研究から来ています。
しかしその後、サッカリン自体には発がん性は無いという事が解っています。
人工甘味料は習慣的に摂取することで、このインスリンの働きが鈍くなり血糖値をコントロールする力が弱まると考えられています。その為、糖尿病発症のリスクがあります。
人工甘味料を摂取すると、甘いものを食べているのに血糖値が上がらないため脳が異常に反応してしまい、より甘いものを欲して食べ過ぎてしまい太りやすくなるとも言われています。
また、人工甘味料は砂糖よりも非常に微量で甘さを感じられるため、日常的に使用し続けると甘味に対する感覚が鈍ってきてしまう可能性があります。
人工甘味料のメリット
メリットとしては、カロリーが低いことです。
砂糖を沢山使用することなく、微量で砂糖と同じ甘さになるのが大きなメリットです。
また、血糖の上昇が起こらないため糖尿病の患者さんなどで血糖値の上昇を抑えたい方などには効果的な物となっています。
また、人工甘味料は虫歯の予防にも適しています。
どの人の口の中には、ミュータンス菌という虫歯の原因となる菌が潜んでいます。
食べ物を食べると、砂糖などの糖が歯にくっつき、この糖をミュータンス菌が分解し、歯の表面に菌の住み家である歯垢を作ります。
歯垢は1mg中に1億個以上の菌が存在しており、歯垢の中では菌が糖を分解して酸を作っています。この酸によって歯の表面のエナメル質が溶かされてしまい、虫歯ができます。
しかし、人工甘味料にはミュータンス菌が分解できない成分が含まれており、虫歯の原因となる酸が生成されません。そのため、人工甘味料は虫歯予防に効果があると考えられています。
注意点
スーパーやコンビニなどでもよく見かける「ノンカロリー」「カロリーゼロ」表示のある食品や飲料。
人気商品にもなると、砂糖を使用したオリジナル製品とカロリーゼロバージョンの同商品とが並べて販売されていることも珍しくありません。
この場合「カロリーゼロの方が太らないだろう」と、カロリーゼロ製品に手が伸びる人も少なくないでしょう。
しかし、考えてみてください。甘い飲み物なのにカロリーゼロ。砂糖を使っていたら、カロリーはゼロにはならないはずです。
一体、何を使ってあれだけの甘味をつけているのか?そうです!今回説明した人工甘味料です。
ですから、 「ノンカロリー」「カロリーゼロ」表示 だからと言って過剰に摂取していると、糖尿病・肥満・味覚異常になる可能性がありますので、十分気をつけて下さいね!
それでは、本日はこの辺りで失礼します。
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