2022/04/22(金)
腰がしんどくならないキッチンでの姿勢・動作
カテゴリー:腰痛
本日、お伝えするのは・・・。
『腰がしんどくならないキッチンでの姿勢・動作』
このテーマについてお話していきます。
「料理を作っていると腰がしんどい」
「座ってじゃないと料理できない」
「包丁を使うと体がガチガチになる」
あなたは、こんな症状でお悩みではありませんか?
こんな症状がある方は、キッチンにおいての姿勢・動作が間違っている可能性があります。
1回あたりの動作で見ると、そこまで大きなストレスにはなりませんが、料理は毎日する事です。
ですので、間違った姿勢・動作を毎日続けていると慢性腰痛や慢性肩こりなどの慢性症状が生じる可能性が高くなります。
ですが、料理中の姿勢・動作を少し変えるだけで、しんどくならずに毎日の料理作りをすることが可能になります。
是非、正しい姿勢・動作を理解して実践するようにしてみて下さい。
私はどこに行っても改善しないような慢性腰痛の方を専門に施術を行なっています。
治療家歴15年の経験と、延べ2万5千件以上の施術実績があります。
対象は未就学児~90歳台の方までと様々な年齢層や様々な症状の方を施術してきました。
この記事では腰がしんどくならないキッチンでの姿勢・動作について解説しています。
この記事を読むことで、料理中に腰がしんどくなるのを防ぐ、座らなくても料理が作れる、包丁を使うと体がガチガチになるのを防ぐなどの効果が期待でき、腰を気にせずストレス無く料理作りをすることが可能となります。
結論として言いたい事は、
料理をする際には
「ファイティングポーズで立つ」
「膝を軽く屈伸させる」
「包丁は手ではなく肩で切る」
この3つのポイントを意識して実践することで楽にキッチン作業が行えますよ!と言うことがお伝えしたいことです。
あなたはキッチンでこんな姿勢・動作になっていませんか?
あなたは料理を作る際にどんな体勢で作っていますか?
一番多いのは立って作るパターンだと思います。中には立っているのがしんどいので座って作っている方もいると思います。
キッチンの高さが合っていなくて背中を大きく丸めている方もいれば、ほぼ垂直の状態で料理を作れている方もいると思います。
あなたが腰に負担の掛からない正しい姿勢で出来ているのかを判断する簡単な方法としては、
「耳・肩・骨盤のラインが一直線上になっているか?」
これが、簡単に判断できる1つの方法になります。
ですので、背中が丸くなった状態で料理をされているのであれば、腰や肩、首に大きな負担が掛かってしまっていると思って下さい。
腰をしんどくしない為の3つのポイント
では、キッチンで料理をする際に腰がしんどくならない3つのポイントをお伝えしていきます。
1.立つ時の足はファイティングポーズ
2.膝を軽く屈伸させて包丁を使う
3.包丁は手で切ろうとせず、肩で切る
これらがキッチンで腰がしんどくならない為のポイントになります。
では、もう少し詳しく一つ一つ解説していきたいと思います。
1.立つ時の足はファイティングポーズ
以前、あなたの立ち方は大丈夫?という記事においても解説しましたが、立ち方は非常に重要になってきます。
キッチンに対して正対して気をつけ!の姿勢で料理を作ろうとすると腰に大きなストレスがかかります。
それを避けるためには、ボクシングのファイテインングポーズを取ることが重要になってきます。
つまり、足を前後に開いてキッチンに対して体が斜めに向いた状態で立ちます。
あなたが右利きなのであれば、左足を前に出して右足を後に引いた状態。
左利きなのであれば、その逆で右足を前に出して左足を後に引いた状態です。
こうすることで、腰に対するストレスを大幅に軽減させることが可能となります。
これは、料理・食器洗い・洗濯・掃除などの家事全般に言えることですが、
「体の正面で家事全般作業をしない!」
これが重要になってきます。
2.膝を軽く屈伸させて包丁で食材を切る
包丁で食材を切る際に手に力を目一杯込めて切ろうとする事ってよくありませんか?
でも、これを続けていると上半身に非常に大きなストレスがかかるんです。そうすると、上半身がガチガチになり可動性が低下します。
以前からお話していますが、人間の体は上半身と下半身を連動させることで無駄な力を必要とせず活動が出来る理想の状態になります。
それが、上半身がガチガチになると下半身と連動しなくなるので腰などの一部分に負担が掛かりやすくなるのです。
そういったことを避けるためには、
「膝を曲げて下半身も使う!」
これが重要になります。
膝を伸ばした状態で包丁で切ろうとすると上半身だけの力に頼ってしまいます。
一方、膝を伸ばした状態から包丁で切る際に軽く膝を曲げると重力のエネルギーも使うことが出来るので、上半身と下半身が連動して切る動作をすることが出来るので、無理なく効率よく食材を切ることが可能となります。
3.包丁は手で切ろうとせず、肩で切る
先程も述べたように、包丁を手の力だけで食材を切ろうとすると非常に大きなストレスがかかります。
特に握力や腕の力は下半身等に比べると、筋力も持久力も共に弱いのであまり無理が効きません。
そして、握力や腕への負担が肩に波及し首や背中→腰へと負担がどんどん波及して行ってしまいます。
そうしない為には、あくまでも手は包丁を握るだけでそこまで力は入れません。手では無く肩を中心にして動かしてみて下さい。そうすれば、肩から肘、肘から手へと力が勝手に入るようになります。
なので、手だけで切ろうとするよりも少ない力で切ることが可能となります。
かぼちゃなどの固い物を切る際は、手に目一杯力をいれて切っている事が多いと思いますが、一度膝を曲げながら肩を中心にして切るようにしてみて下さい。今までより楽に切ることが実感出来ると思います。
初めは少し練習が必要になるかもしれませんが、慣れれば必ず楽になりますので頑張って肩主導で動かす癖をつけて下さい。
まとめ
本日は『腰がしんどくならないキッチンでの姿勢・動作』
このテーマについてお話してきました。
「料理を作っていると腰がしんどい」
「座ってじゃないと料理できない」
「包丁を使うと体がガチガチになる」
あなたは、こんな症状でお悩みではありませんか?
こんな症状がある方は、キッチンでの姿勢・動作に問題がある可能性が高いです。
あなたが正しい姿勢で出来ているかは、耳・肩・骨盤が一直線上のラインにあるか?をチェックしてみて下さい。
多くの方が背中が丸くなって頭が前に倒れている姿勢になっていると思います。
この姿勢では腰背部に非常に大きな負担がかかり慢性的な痛み症状が生じる可能性が高くなるので要注意です。
キッチンにおいて腰をしんどくしない為の3つのポイントとしては、
1.立つ時の足はファイティングポーズ
2.膝を軽く屈伸させて包丁を使う
3.包丁は手で切ろうとせず、肩で切る
これらのポイントをしっかりと意識すれば、自然と「耳・肩・骨盤が一直線上」になりますし、上半身と下半身が連動がして無駄な力を必要とせずに料理を作る事が出来ます。
逆に上記の部分を意識出来ていないと、
上半身に非常に大きなストレスがかかるので、上半身がガチガチになってしまい上半身の可動性が無くなります。そうすると、下半身と連動した動きが取れなくなります。
これは、料理の際だけに限った話ではありません。料理・食器洗い・洗濯・掃除などの家事全般に言えることです 。
基本的に上記のような日常生活においては、
「体の正面で家事全般作業をしない!」
そして、下半身を上手に使って
「上半身と下半身を連動させる!」
これが、日常生活を過ごす上で大切なことです。
料理のストレスは1日程度であれば、ストレス度合いとしてはたいしたことはありません。
しかし、毎日間違った姿勢・動作で続けていると、いつか「しんどい」「痛い」「動かしずらい」などの症状が生じるのは間違いありません。
そうならない為にも、上記に上げた3つのポイントを意識して下半身に負担が集中しないように是非、今日から意識して実践してみて下さい。
今回の内容に関してご質問のある方は、LINE・メールからお問い合わせ下さい。
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