2023/07/14(金)
温湿布と冷湿布どっちが良いの?
カテゴリー:院長ブログ
今回のテーマは「温湿布と冷湿布どっちが良いの?」についてです。
整形外科や接骨院等で長方形型の湿布を貰う事がよくあると思います。
そんな時、こんな疑問を持ったことありませんか?
「温湿布と冷湿布ってどっちを使ったらいいんだろう?」
恐らく、一度はこのような疑問を持ったことがあると思います。
かくいう私も昔疑問に思ったことがありました。
今回のような疑問は、多くの方が持たれているようで、当院にお越しの方にもよく質問されます。
ですから、今回はそんな疑問に対して回答をしていきたいと思います。
では、結論を先にお伝えします。
「結論、どちらを使っても良い」です。
何だそれ?!と突っ込みを入れられそうですが、これが真実なのです。
「どちらを使っても良い!」だけで終わってしまうとこの記事は意味をなさないので、その理由を解説していきます。
湿布の役割
現在市販されている湿布や病院などで処方されている湿布は、正式に言うと経皮吸収型鎮痛消炎剤を成分として配合した貼り薬のことを意味します。
患部に湿布を貼ることによって、鎮痛消炎成分が皮膚から患部へと吸収され、腫れや痛みを抑える作用が期待されています。
つまり、簡単に言うと「炎症を抑える」「痛みを緩和する」この2つが湿布の役割となります。
湿布の種類
湿布には色々な種類があります。
大まかな種類分けとしては、「見た目の色の違い」「粘着力の違い」「貼った時の感覚の違い」となります。
今回のテーマはこの中にある「貼った時の感覚の違い」である、温湿布と冷湿布について掘り下げています。
温湿布と冷湿布の違い
温湿布も冷湿布も正式には「経皮吸収型鎮痛・抗炎症剤」と言われる薬剤です。
中に含まれている成分は、トプロフェン、ロキソプロフェン、インドメタシンなどといった、内服の消炎鎮痛剤と同じ成分の薬剤が両方ともに含まれています。
では、貼った時に温かく感じたり、冷たく感じる理由は何なのか?
それは「温湿布」にはトウガラシ成分のカプサイシンが配合されており、ヒリヒリやポカポカと感じる。
一方、「冷湿布」には、メントール、サリチル酸メチル、ハッカ油が配合されており、スース―やヒヤヒヤと感じる。
こういった理由により貼った時の感覚に違いが有りますが、これらの成分が配合されているからと言って効能が大きく変わることはありません。ですから、痛みなどがある時にはご自身が心地よいと感じる方を使って頂いて大丈夫です。
温湿布と冷湿布の使い分け
基本的には先ほども述べたように、どちらを使っても効能は同じです。
敢えて使い分け方を述べるとすれば、冬に身体に冷たいものが触れるとビクッとなって嫌ですよね?逆に夏で暑いのに温かい物が身体に触れるのも嫌ですよね?
そういった場合に、冬は温湿布を使い、夏は冷湿布を使う。みたいな感じで使い分けてもらうといいと思います。もちろん、夏でも温湿布の方が心地良いと感じるのであれば温湿布を使ってください。
後、湿布を貼ろうとする部位が非常に熱感が強い場合は冷湿布の方がおすすめです。
以上が「温湿布と冷湿布どっちが良いの?」に対する回答となります。
病院やドラッグストアなどで湿布を購入した場合は自身で心地いい方を使うようにしてください。
それでは、本日はこの辺りで失礼します。
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