2023/03/03(金)
寝だめって効果あるの?
カテゴリー:院長ブログ
今回のテーマは「寝だめって効果あるの?」です。
私が10代の頃、学業と部活でヘトヘトだけど朝練とかもあるし長時間は寝れない。
その分、たまにある休日は昼過ぎまで寝る。
親に「生きてたんか!起きてこうへんから死んでるんかと思った」とよく言われたものです。
あなたはこんな事ありませんか?
睡眠が大事なのは何となく分かっているけど、気づいたら寝る時間が遅くなってしまって睡眠時間が短くなる。
朝は眠たいのを気合で乗り越えて家事や仕事をこなす。
よく寝たな~というスッキリ感は無く、家事・仕事中に強い睡魔に襲われることがある。
日々、眠たいので週末などの寝れる日には睡眠不足を補おうと考えて寝だめして、昼前まで寝ている・・・。
こんな習慣になっていませんか?
実はこんな習慣になっている人、あなただけでは無いんです。
今回はそんな寝だめをしている方にお伝えしたい内容となっています。
寝だめって睡眠不足解消に効果あるか?
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結論、1回や2回の寝だめごときで睡眠不足は解消できません!!
では、その理由を今から解説していきます。
どれだけ寝れば睡眠不足は解消されるのか?を調査したデータがあります。
健康な10人を14時間無理やりベッドに入れて10人には1日中、好きなだけ寝てもらうということを行ないました。
実験前の10人の平均睡眠時間は7.5時間でした。
実験開始数日こそ、13時間近く寝ていましたが徐々に長時間は寝れなくなりました。
3週間後には平均睡眠時間は8.2時間になり、その後もこの時間に固定されました。
つまり、この8.2時間こそがこの10人に必要な本来の睡眠時間だと考えられます。
そうなると、本来は睡眠時間が8.2時間必要なのに7.5時間しか普段は寝ていませんでした。
ということは、毎日40分の睡眠不足が生じていた事になります。
それが正常な8.2時間に回復するまでに3週間かかったという事になります。
つまり、40分の睡眠不足を解消するには毎日14時間寝る生活を3週間続けなければいけないという事になります。
ですから、睡眠不足を週末の1~2日で解消しようとするのは無理なんです。
勿論、寝だめが意味無いと言っている訳ではありません。
長時間寝たいと感じるという事は、「寝不足だよ!このままだと倒れちゃうから寝てね!」という体からのSOS信号なのです。
だから、しっかり寝る事は良い事なんです。
でも勘違いして欲しくないのは、その1日だけしっかり寝たからと言って普段の寝不足は解消できないよ!ということなんです。
だから、普段から本来必要な睡眠時間を確保する為に生活習慣を見直す。
睡眠時間を確保するのは今の生活習慣上できないのであれば、睡眠不足を時間で解消しようとするのではなく、
「睡眠の質」を高める生活習慣に変えていく必要性があります。
最近「私はショートスリーパーだから短時間睡眠でも大丈夫です」と言われる方が多い印象です。
本当にショートスリーパーなのかどうかは検査をしてみないと分かりません。
しかし、ショートスリーパーは先天的な遺伝性のものだと考えられており、その割合は人口の0.5%と言われています。割合的には非常に少ないのです。
なので、自分ではショートスリーパーだと思っているけど実際は違うというパターンが多いと思われます。
睡眠不足だとは感じていないけど、健康上に問題がある方、健康には問題は感じていないけど、最近仕事中・趣味時などの集中力が無いと感じている方は睡眠不足になっている可能性があります。
そんな方は睡眠不足を解消する為の取り組みをする事で改善する可能性がありますので、是非試してみてください。
それでは、本日はこの辺りで失礼します。
何かご質問などございましたら、LINE・メールでお問い合わせ下さい。
また、こんなことについて書いて欲しい!というテーマがあれば是非ご連絡ください。
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