2023/11/03(金)
イライラや落ち込みの原因はこれ!
カテゴリー:院長ブログ
今回のテーマは「イライラや落ち込みの原因はこれ!」です。
あなたはこんなお悩みありませんか?
「最近、気分の落ち込みが激しい」
「最近、何かとイライラしてしまう」
もし、このような症状があるのであれば「ナイアシン」が不足している可能性があります!
不健康な食生活や運動不足、睡眠不足など、生活習慣の乱れはメンタルの不調に影響します。
中でも特に注目されているのは「ナイアシン」という栄養の不足による気分の落ち込みです。
今回はそんな「ナイアシン」について解説していきます。
ナイアシンとは?
ナイアシンとは、ビタミンB3と呼ばれているビタミンB群の一種です。
ナイアシンは糖質・たんぱく質・脂質の代謝に関わっています。
糖質・たんぱく質・脂質を代謝するためには「酵素」が必要ですが、全酵素の約20%は「ナイアシン」がないと働くことができません。
つまり、どんなに糖質を減らして高たんぱく・低脂質などと三大栄養素のバランス調整だけをしても、それらをスムーズに体内に消化・吸収させる働きがある「ナイアシン」が無いと意味を成しません。
ナイアシンが不足するとどうなる?
では、ナイアシンが不足すると体にどういった問題が起きるのか?
一番の問題は「セロトニン」が不足するということです。
セロトニンとは脳内の神経伝達物質のひとつで、ドーパミン・ノルアドレナリンを制御し精神を安定させる働きをします。
他の神経伝達物質であるドパミン(喜び、快楽など)やノルアドレナリン(恐怖、驚きなど)などの情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあります。
セロトニンが低下すると、これら2つのコントロールが不安定になりバランスを崩すことで、攻撃性が高まったり、不安やうつ・パニック症などの精神症状を引き起こすといわれています。
幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の合成には、アミノ酸の一種である「トリプトファン」が必要です。
ところが「ナイアシン」が不足すると、体は「トリプトファン」を使って「ナイアシン」を合成します。
「トリプトファン」は「セロトニン」の合成に必要なのに「ナイアシン」の合成を優先的に行ってしまうのです。
「セロトニン」の合成が後回しになると、心が不安定になってしまいます。
「セロトニン」は睡眠にも関わるホルモンなので、睡眠の質が悪くなることで余計にメンタルが落ち込んでしまうこともあります。
ナイアシン不足で起こりえる症状
ナイアシンが不足することで様々な不調が生じます。
・集中力の低下
・幻覚
・片頭痛
・冷え性
・めまい
・血糖の上昇
・皮膚炎
・舌炎
・口臭
・日光過敏症
・アルコール代謝の阻害
・肥満
などが一例として挙げられます。
ナイアシンが豊富に含まれる食品は?
では、様々な不調が起こり得る「ナイアシン不足」を解消する為に、普段から意識して摂取する為に何を摂れば良いのか?
・たらこ
・カツオ
・マグロ
・ブリ
・サバ
・鶏胸肉
・牛レバー
・豚レバー
・豚ロース
・まいたけ
・しめじ
これらは、あくまでも豊富に含まれている食品の一例です。
他にもナイアシンが含まれる食品はありますので、自身が継続して摂取できそうな食品を探してみて下さい。
ナイアシンをしっかりと摂取する為には普段の食生活で魚を積極的に食べる!という簡単なイメージを持っておいてください。
魚には「ビタミンD」も多く含まれており、強い骨を維持したり、免疫力を高めたりする効果があります。
更に筋肉に必要な「タンパク質」や血液に必要な「鉄分」中性脂肪を減らして老化を防ぐ「オメガ3脂肪酸」も摂取できる優秀な食材です。
注意点
ナイアシンは非常に重要なので積極的に摂取して欲しいのですが、1点だけ注意点があります。
それは、大量摂取しない!
ナイアシンを錠剤のようなもので大量摂取すると、顔が赤くなったり、皮膚が痒くなったり、下痢になったりすることがあります。
食材で「ナイアシン」を摂取する範囲ではそのようなことは起こりません。
ですから、ナイアシンを摂取する場合は基本的にはサプリではなく、食事から摂取するようにしてください。
どうしても、食事から摂取することが全くできない!と言う場合は、サプリメントを適量を守って摂取するようにしてください。
イライラや落ち込みなどは、年齢的なものや環境的なものだと思われがちですが、食事の影響も大きく関係してきます。
もし「最近、イライラや気分のこち込みが激しいなー」と感じるのであれば、先ずは自身の食事バランスをチェックしてみてくださいね!
それでは、本日はこの辺りで失礼します。
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また、こんなことについて書いて欲しい!というテーマがあれば是非ご連絡ください。
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