2023/06/16(金)
免疫力を高める食事とは?!
カテゴリー:院長ブログ
今回のテーマは「免疫力を高める食事とは?!」についてです。
あなたは、最近こんなことでお悩みでは無いですか?
・ウイルスや細菌などに感染しやすくなった
・疲れやすい、疲れが取れにくい
・口内炎がよくできる
・病気や怪我が治るのが遅くなった
・薬の効きが悪くなった
・肌荒れが目立つ
もし、このような症状でお悩みなのであれば、あなたの「免疫力」低下している可能性大です!
免疫力が低下すると、インフルエンザや季節性の感染症に罹りやすくなったり、ガンの発症リスクも上昇します。
そういった事にならないように、今の内に免疫力を高めておきたいという方は先を読み進んでください。
免疫力とは?
免疫とはウイルスや細菌、微生物などから身体を守る仕組みのことです。
人間の身体は数多くの細胞から成り立っており、健康で過ごすためにはこれらの細胞を傷つけるウイルスなどを取り除く必要があります。外部から入り込んできたウイルスなどの異物を攻撃し、自分自身を守るのが免疫の役割です。
実は私たちは日常的に口や鼻からさまざまな異物を取り込んでいます。しかし、自分の体内に異物が侵入していると意識することはほとんどないですよね。それは免疫機能が働いて自分の細胞と外部から侵入した異物を見分け、異物だけを攻撃し取り除いているからなのです。
免疫力を高める為に大切な事
では、免疫力を高める為に大切な事とは何なのか?それはたった1つです。
「1日3食バランスの良い食事を摂る」これに尽きます。
免疫の機能がきちんと働いて、健康な体を維持・増進するためには、1日3食バランスよく食べることが基本であり重要なことです。
不規則な食生活や偏食や欠食は避けて、なるべく様々な食品から、糖質・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維をバランスよく、腹八分目で食べるように心がける。
そして、1日3食バランスの良い食事を摂ることが何に好影響を与えるのか?というと・・・、
最近の記事で頻繁にお伝えしている事なので「また~?」となるかもしれませんが、
「腸内環境が整う」
やはり、ここに行き着きます。
腸は口から食べた食べ物を消化・吸収する場所ですが、外界から体内に入ってきた食品と共にウイルスや病原菌などが侵入してくるリスクが高い場所でもあります。
そのため、腸の壁の内側には免疫をつかさどっている免疫細胞が集中しており、体全体の免疫細胞の約7割が腸に集まっているのです。
さらに、小腸の壁に存在するパイエル板では、免疫細胞に体に有害な異物を学習させて訓練していることも明らかになっています。
訓練された免疫細胞は腸での免疫に関与するだけでなく、血液の流れに乗って体中に運ばれて、病原菌やウイルスを攻撃します。
そのため、免疫力を高めるためには腸の状態を良くすることが重要なポイントになります。
では、具体的にどんな食品が免疫力を高めてくれるのか?を見ていきましょう!
・きのこ類
しいたけ、しめじ、えのき、舞茸、エリンギ、キクラゲなどのきのこ類は、低カロリーで食物繊維が豊富な食品です。中でもβ–グルカンといわれるタイプの食物繊維は、免疫力を高める作用が知られています。
また、免疫機能を調節するビタミンDも多く含みます。特に天日干ししたものは、紫外線の作用でビタミンDが豊富です。スープや炒めもの、炊き込みご飯など、さまざまな料理に使えるので、冷蔵庫にストックしておきたい食品です。
・発酵食品
納豆やヨーグルト、甘酒などの発酵食品は、腸内環境を整え免疫機能を調節する乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を含みます。これらの菌は腸にたどり着いた後、長期間すみ着くことはないので、毎日続けて摂り続けるのがおすすめです。
・肉や魚類
これらは、たんぱく質の摂取源になる食品です。たんぱく質は体を構成している細胞だけでなく、体を菌やウイルスなどから守る免疫物質のもとになります。
肉なら、鶏のむね肉やささみ肉、魚なら、アジやサケなどにたんぱく質が多く含まれています。また、魚にはたんぱく質に加え、免疫機能を調整するEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)といった脂肪酸が豊富に含まれます。
・野菜や果物類
野菜や果物は、ビタミンやミネラルの摂取源になる食品です。ビタミンやミネラルの中には、免疫が正常に機能するために欠かせないものがあるため、不足しないように注意が必要です。
また、野菜や果物は大豆や、きのこ類と同様に食物繊維が豊富です。食物繊維は消化されずに大腸に届き、免疫機能を高める働きがある善玉菌を増やします。
・卵や乳製品、大豆製品
卵や牛乳・ヨーグルトは、良質なたんぱく質を手軽に摂れる食品です。加えて、ヨーグルトの場合は乳酸菌やビフィズス菌も摂ることができます。
また、大豆は植物性食品に由来するたんぱく質(植物性たんぱく質)を摂取できる食品です。肉や魚などに由来するたんぱく質(動物性たんぱく質)と植物性たんぱく質はバランス良く摂る必要があり、植物性たんぱく質を意識して摂りたいときなどにおすすめです。
以上が免疫力を高める為に必要な食品となります。
いかがでしょうか?あなたはこれらの食品をバランスよく摂れていましたか?
私は当院にお越しの患者さんに食事についてお話を聞いていくようにしています。
それを聞いた上での私の個人的な印象になりますが、「肉や魚」「卵や乳製品や大豆製品」が不足している人が多いなと感じています。
皆さん食べていない訳ではありません。
しかし、1日に必要な量を満たしていないという感じです。
免疫力を高める上で、肉や魚、卵、大豆製品などに含まれるたんぱく質が非常に重要になります。しかし、このたんぱく質の量が不足しているが故に免疫力が低下してしまっている印象です。
ウイルスや細菌などを攻撃する「抗体」はたんぱく質から出来ています。それなのにたんぱく質が不足していれば、ウイルスや細菌と闘ってくれる抗体ができません。
但し、たんぱく質だけを大量に摂れば良いという訳ではありません。始めにもお伝えした通りバランスが重要です。
上記の5項目を見て、自分で不足しているなと思った食品をしっかりと摂るようにしてみてください。
そうすることで、免疫力が高まって病気・疲れ知らずで何歳になってもしたい事を全力でできる身体へと変貌を遂げることができるようになりますよ!
それでは、本日はこの辺りで失礼します。
何かご質問などございましたら、LINE・メールでお問い合わせ下さい。
また、こんなことについて書いて欲しい!というテーマがあれば是非ご連絡ください。
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