2023/06/02(金)
腸に良いはずの4大食品の落とし穴
カテゴリー:院長ブログ
今回のテーマは「腸に良いはずの4大食品の落とし穴」です。
前回は「健康な腸の為にはこの4大食品を摂れ!」で健康な腸の為に必要な事について解説しました。
健康な腸になるためには腸内細菌のバリエーションが多いことが重要。
その為には善玉菌が育ちやすく腸の強い味方となる4大食品
➀発酵食品
②水溶性食物繊維
③オリゴ糖
④EPA・DHA
これらを意識的に摂取することが重要であるとお伝えしました。
しかし!!
なかには発行食品や食物繊維を摂るとかえってお腹が張ってしまい、便秘や下痢を引き起こし、調子が悪くなる人がいます。
前回、健康な腸になる為に必要な4大食品を摂っているけど逆に調子が悪くなった!という方は今回の記事を必ず読んでください。
では早速、健康な腸になる為に4大食品を摂っているけども、逆に調子が悪くなる理由を解説していきます。
その理由は、SIBO(小腸内細菌増殖症)だと考えられます。
SIBOと言われても全く解らないと思いますので簡単に説明します。
SIBOは、加齢による機能低下や小腸の出口であるバウヒン弁(回盲口)が緩むことで起こります。
本来、大腸にいるべき細菌が小腸内に流入してしまい大増殖してしまう状態です。
すると、小腸内でガスが充満してしまいます。小腸は本来、ガスに耐えるような構造をしていません。その為、炎症を起こしたり、腸粘膜が壊されるなどが起きる病気です。
その結果、便秘・下痢・お腹の張りなどが症状として発生すると考えられています。
小腸の中で細菌が増えすぎると、代謝産物が過剰に産生されます。そこに、4大食品に含まれる発酵食品や食物繊維を細菌に与えると火に油状態。小腸の中で細菌が増殖し大量のガスが発生して、更なる不調を招くことに繋がります。
過剰に菌が増えた小腸の中では、4大食品は味方では無く敵になりうるのです。
SIBOや過敏性腸症候群などに該当する方は、食物繊維や発酵食品を避けるようにしてください。
一方、そういった病気が無い場合は積極的に摂り入れることをお勧めします。
それでは、本日はこの辺りで失礼します。
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