2022/09/23(金)
マッサージは慢性症状を改善するには効果なし?
カテゴリー:院長ブログ
今回は「マッサージは慢性症状を改善するには効果なし?」というテーマについて個人的見解を述べていきたいと思います。
腰痛、肩こり、足がしんどい、全身疲労・・・。
そんな時にマッサージを自分でしたり、してもらったりする事ってよくあると思います。
しかし、マッサージは慢性症状でお悩みの方にとっては効果を発揮できませんので注意が必要です。
人間が体を動かす際には必ず決まった順序があります。
➀脳
②神経
③筋肉
④関節
この順番で指令が伝達されています。
これが④→➀になる事は基本的にありません。
慢性症状でお悩みの方は➀~④の指令伝達が上手く出来ていません。
ですので、③筋肉や④関節をマッサージしても症状は改善されません。
なぜなら、③筋肉や④関節に指令を出しているのは➀脳や②神経だからです。そこが改善されないと駄目なのです。
その為、③筋肉・④関節が動きやすくなっても➀脳や②神経が再び動きにくくする指令を出すため、時間と共に症状が元に戻ってしまうのです。
➀と②にはマッサージでは全く刺激が行かない訳ではありませんが、刺激が届きにくいのです。
ですから、いかに➀脳と②神経にしっかりと刺激を入れて再発しない状態を作るか?が重要になってきます。
このように記載するとマッサージが駄目なように聞こえますがそういう訳ではありません。勿論、マッサージが効果的な場合もあります。
それは、スポーツや旅行・ハイキングなどで一時的に③筋肉・④関節に負担を掛けた場合です。
この場合は➀脳・②神経からの指令で筋肉や関節の動きが悪くなっているのではなく、③筋肉や④関節に疲労が蓄積しているだけです。
こういった場合であれば、マッサージをする事で筋肉の動きが活性化され、それによって関節の動きもスムーズになります。
マッサージは一時的な使い過ぎでの痛みや疲労等の症状には非常に効果的です。
一方、悪い生活習慣など間違った使い方を長い期間(半年以上)行った結果生じている慢性症状の痛みはマッサージでは改善しません。
この場合は、筋肉や関節を調整するのではなく脳や神経へのアプローチが重要になります。
これらを理解した上で、単純に一時的に使い過ぎでの症状であればマッサージ。
一時的な使い過ぎではなく半年以上などの長期的な使い過ぎによる慢性的な症状であれば、脳や神経へのアプローチ。
というような形で使い分けてください。
そうすることで、痛みなどのストレス無く自分のしたい事を全力で出来る身体になる事が可能になりますよ。
それでは、本日はこの辺りで失礼します。
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