2022/10/28(金)
正しい呼吸エクササイズの実践
カテゴリー:院長ブログ
今回のテーマは「正しい呼吸エクササイズの実践」です。
前々回が「正しい呼吸できていますか?」、前回が「自分の呼吸をチェックしてみましょう」というテーマで呼吸に関してお伝えしてきました。
そして、今回は呼吸のエクササイズを実践して「倦怠感」「肥満」「睡眠障害」「喘息」「心臓病」などの症状改善に向けて頑張って行きましょう!という感じです。
大切なのは、「二酸化炭素のロスを無くす」ことと「二酸化炭素への耐性を高める」ことです。
・起きている時も寝ている時も常に鼻呼吸をする
・ため息をつかない(つきそうになったら、飲み込むか、息を止める)
・あくびをする時や話す時に大きく呼吸をしない
・1日の自分の呼吸を観察する
・呼吸の質が悪いと、二酸化炭素が少ないのが普通になってしまう。それを二酸化炭素が適切量あるのが普通になるように耐性をつける
上記のポイントが日常生活において呼吸の質を改善する為に大切なことです。
上記のポイントは普段気をつける事ですが、より直接的に呼吸に関与して質を改善するためのエクササイズ法を今からお伝えしていきますね。
➀背筋を伸ばして座り、肩の力は抜く
②片方の手の平を胸に当て、もう片方の手の平はお臍の上に当てる
③息を吸う時はお腹がゆっくり膨らむのを感じ、息を吐くときにはお腹がゆっくり凹むのを感じる
④次に息をしながら胸とお腹を手でやさしく押して、呼吸への抵抗を作る
⑤手を押し返すように呼吸し、息をするたびに呼吸を小さくしていく
➅1回の呼吸で吸い込む空気の量をいつもより少なくする
⑦呼吸のペースを落として呼吸の量を少なくし、我慢できるレベルの息苦しさにする
⑧更にゆっくりと息を吐き出し、肺と横隔膜の自然な伸縮にまかせて呼吸をする
⑨吸う息が少なくなって吐く息がリラックスしてくると、傍目からは呼吸の動きは目で見えなくなる
以上が呼吸の質を改善する為のエクササイズ法になります。
このエクササイズは一日5分×2セットを目標に実践してみてください。
注意点として無理は厳禁ということです。
このエクササイズの目的は二酸化炭素の量を増やすことにあります。
ですので、エクササイズ実践中は息苦しさを少し感じることがあります。
でも、「我慢できるくらいの息苦しさ」までにしてください。
エクササイズ中にお腹の筋肉が収縮(ピクピクと動く)、唾をのみ込みたくなる、全身が緊張してくる、呼吸のリズムが大きく乱れるようであれば、それは我慢し過ぎです。
早く良くしようと思う気持ちは理解出来ますが、我慢して頑張っても効果は得られません。
また、エクササイズ中に「ふらふらする」「不安な気持ちになる」などの反応が出た場合は直ちに中止するようにしてください。
あくまでも「我慢できるくらいの息苦しさ」までに留めてください。
このエクササイズにより二酸化炭素の量を増やして人間本来の呼吸を取り戻せるようにしていきましょうね。
それでは、本日はこの辺りで失礼します。
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